こんにちは。
ハイブリッド職人、木村あつしです!
伝統的工芸品、いわゆる伝統工芸というものがあります。
現在、225もの産業が登録されており、各県に1つはあるという状況。
伊勢型紙も伝統工芸に登録されています。
一応、伊勢型紙に関する仕事をしているのですが、たまに
伝統工芸って必要なのかな…
というのを考えたりします。
今回はみなさんがどう思うのか聞いてみたいというのも含め、書き留めます。
伝統工芸は薬漬け
ちょっと前にツイートしたものを引用します。
伝統工芸とは国が薬漬けして呼吸器をつけて延命措置をした産業。
産業であるかぎり、需要があってお金が回る仕組みを作らないといけない。それが出来なければ亡くなるしかない。
その延命措置がきれるのが現役職人が亡くなる2020年あたり。
他の伝統工芸も延命措置から脱出させないと。— ハイブリッド職人 木村あつし (@atsushi800) 2017年6月12日
薬漬けというのはどういうことかというと、国の補助金がめちゃくちゃ出ているということです。
正直なところ、そこまでして残すものなのかなというのが本音です。
伝統工芸って昔は1つの産業としてすごく重宝されていました。
でも時代も変わり、技術が発展してくると、そんなものは必要なくなってくる…
このままではダメだ!保護しないと!
という看板が「伝統工芸」です。
そこに違和感を感じます。
産業に戻れない伝統工芸は滅んでいい
伝統工芸って
「産業として必要ないですよ」
っていう意味なんですよ。
「文化的価値があるじゃないか!」
という意見も出てきそうですが、そんなんでご飯は食べれません。
だから、職人が減ってきているんです…
なので産業として成り立たないのであれば、滅んでもいい。
そのように思っています。
稼げない、ご飯も食べれないじゃ、誰も職人になりません。
職人がいないのであれば、なくなるのが普通です。
その自然原理に反するのが補助金という薬です。
自立してお金を稼げないのであれば、そんなもの産業ではないですし、維持する意味がないんです。
伊勢型紙はどうなのか…
伊勢型紙も産業として成り立たないのであれば、滅んでいいと思っています。
でも産業に戻せるのであれば…
そんな希望があって、今はテラコヤ伊勢型紙をやっていたり、伊勢型紙を軸としたまち設計会社を設置しようとしています。
この産業に戻せるまでのタイムリミットは2020年ごろ。
というのも、今いるベテラン職人の平均年齢が70代前半。
その方々が後半に差し掛かるのが2020年ごろ。
もうその頃には教える体力も…
ということで、2020年がリミットだと思っています。
後継者も作りつつ、産業としてまわす仕組みも創りつつ…
無謀なことをしていると思っていますが、頑張ります!!
伝統工芸の若手職人で、
うちでもテラコヤをやってみたい!
という方がいたら、いつでもご連絡ください!!
一緒に作りましょう!!
タイムリミットがくる前に…