こんにちは。
ハイブリッド職人、木村あつしです!
今回はこのブログの反応をちょっと見てみます。
【✌️ブログ更新✌️】
伝統工芸って国の税金を使ってまでも残すのが本当に正解なのか…
いつも疑問に思います。2年半職人して思った。自立できない伝統工芸は滅んでいい https://t.co/jEYY7ZgjtN
— ハイブリッド職人 木村淳史 (@atsushi800) 2017年11月1日
伝承と伝統は違う!
伊勢和紙の中北さんから意見をいただけました。
この方の言ってることは私の考え方と近いと思います。需要がない=売れないし作っても無駄なので廃業して当然です。これは需給関係のごくごく基本なところです。これを無理やり残すことに意味があるのか…文化保存目的なら役人がやればいい。伝統とはその産業の改良の積み重ねの歴史だと思ってます。 https://t.co/e5d1RCQZ0Y
— Nakagita Yoshiaki (@nakagita) 2017年11月1日
後半部分の
「伝統とはその産業の改良の積み重ねの歴史だと思ってます。」
ですよね。
ここはとても重要なポイントだと思います。
伝承であれば、技術を保存するだけでいいので、それはお役所がやりたかったらやればいい。
けども伝統とは
「新しいことに挑戦にそれを積み重ねていく」
ことなんです。
一番わかりやすいのは歌舞伎ですよね。
現代の演者さんが演目内で工夫をし、ワンピース歌舞伎のような現代にも合う演目を作る。
それが積み重なっているために、今でもたくさんに人に愛される伝統になっています。
産地の職人、プレーヤーは伝統を行わないといけないんです。
狭い市場を広げる必要性
尾鷲の協力隊の方からもいただきました。
伝統工芸って時代に合わなくなってニーズが縮小したこと、職人の商売っ気や売る能力が無いことの両方が衰退要因にある。
尾鷲も最近大漁旗職人が消滅したけど、衰退する狭い市場でのニーズしかないから存続は厳しかった。
伝統産業保護には民間の目線で売れるもの・そうでないものの見極めが必要。 https://t.co/BobpDgT5lS— 鈴木教平@年収300万から大台チャレンジ (@munewo_house) 2017年11月2日
結局はそこなんですよね。
中北さんも言及していましたが、需要と供給のバランスの話です。
簡単にいうと、この需要部分がなくなってきたがために衰退しています。
そして、その衰退に対して職人は何も手をつけることができませんでした。
そうするとその衰退はもう歯止めが効きません。
市場を大きくする何かしらのきっかけ
があればいいんでしょうが、それをしてこなかったのがほとんどなので、現在、もうなくなる…という状況になっています。
趣味としてはあり?
こんな意見もありましたね。
優雅な趣味としては、残って欲しいな〜。だから、場所にはこだわらないで。(大抵地名ついてるから)
— おばんちゃん (@ovanchan) 2017年11月2日
ごめんなさい。
興味ないです。
だって、それって上で言っていた伝承でしかないんですもん。
趣味は公民館でやっててください。
と、ここまでいくつかの意見を紹介しましたが…
連ツイしてすみません。伝統的な分野こそ、形式化して税金で守ってもらうかわりにお上のいいなりになるだけのものではなく、物好きな数寄者が集まって温故知新な革新が次々に起こる分野になればいいなって思います。
— 相沢祐香 (@yuka_aizawa_) 2017年11月1日
この「温故知新な革新」ってワードいいですよね。
そして、まさに求められているのはそこ。
昔のことを知り、新しい分野への革命を起こす。
もし伝統工芸を残していきたいのであれば、これが必要なのかなと思います。
全国に散らばる若手職人!
一緒に頑張りましょう!!